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フィラリア症
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東京における2011年のフィラリア症予防は5月7日から1ヵ月間隔で12月まで継続して投与すれば完璧です。
フィラリアは犬の心臓に寄生して体長10〜30cmに成長します。寿命は3〜4年で、その間、虫体を心臓内の弁膜に絡みつけて生息するため、ポンプとしての心機能が低下して、すべての内臓に血液循環障害が発生します。血液循環障害により主要臓器の機能が徐々に低下することから、発咳、運動嫌いなどの症状が始まります。数年をかけて腹水貯留や血尿などの症状が加わって、複雑な症状が徐々に進行します。これがフィラリア症です。
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蚊が媒介するフィラリア
犬の心臓に寄生するフィラリア(成虫)はミクロフィラリア(仔虫)を心臓内の血液中に季節に関係なく年中産出します。このミクロフィラリアは蚊によってのみ他の犬に伝播します。蚊に吸血されたミクロフィラリアは何らかのショックにより蚊の体内で被膜を形成した後に、その蚊が別の犬を吸血した際に伝播します。東京における蚊の吸血活動は4月から始まり、6月〜9月をピークに11月まで続きます。この蚊の吸血活動を防止することは不可能です。犬の体内に侵入した直後のミクロフィラリアには被膜があるため駆虫薬が効きません。体内に侵入してから何らかのショックにより約1ヶ月後に脱皮して、心臓を目指して体内を泳ぎ始めますので、この時期にフィラリア症の予防薬を与えてミクロフィラリアを駆虫します。5月からの駆虫薬の投与には前向きでも、年末に近くなると予防薬を投与する意欲が薄れる飼い主様もいらっしゃるようです。しかし、10月〜12月にかけての予防薬はワンちゃんの体内に生残して心臓に入り込もうとするミクロフィラリアを駆虫するチャンスでもあるので、気を緩めることなく12月まで確実に投与することが重要です。
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フィラリア予防薬の種類
注射による予防薬は1年分の予防薬を一度に注入する関係で副作用が高頻度に発生したため、数年前使用禁止となりました。最近再使用されていますが、感受性の高いワンちゃんでは副作用が発生する危険性が残っていますので、注射の予防薬はお勧めできません。現在使用されている安全な予防薬には、頸部皮膚に滴下するもの(スポットオンタイプ)、おやつとしてたべられるもの(チュワブルタイプ)、そして口から飲ませる錠剤タイプの3種類があります。現在最も確実で、安全安価な錠剤タイプの予防薬をお薦めします。
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2011年のフィラリア症の予防薬の投与時期・期間
蚊は気温が14℃以上になると脊椎動物を吸血します。気温は地上1.5メートルの日陰の空気の温度ですから、ワンちゃんが散歩する道路や公園の地面付近の空気の温度は気温より高くなります。しかし、日中の気温が一瞬14℃以上になっても蚊の吸血活動は始まりません。蚊が吸血活動を開始・持続するためには、日中の気温14℃以上が数時間継続する必要があります。従って東京では、通常4月から11月までが地面付近に生息する蚊の吸血活動時期となります。
2010年の春は温かく3月20日と21日の連日、東京の最高気温が20℃を上回りました。2011年の3月は寒く、東京の最高気温は4月6日になって19℃、7日に21℃に達しました。東京の今年の蚊の吸血活動は4月7日から始まっています。具体的な予防の日程として、5月7日から、その後1カ月間隔で、蚊の吸血活動が停止する11月から1ヵ月後の12月まで継続して投与すれば完璧です。
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